• コメント

俳優・歌手としての新しい一歩 「メアリ・スチュアート」出演の吉田栄作

2020年01月25日12時00分

「今も毎年、米国へ行く。あの頃の環境に立ち返ってみることは大事だと思う」と言う吉田栄作=東京・世田谷パブリックシアター

「今も毎年、米国へ行く。あの頃の環境に立ち返ってみることは大事だと思う」と言う吉田栄作=東京・世田谷パブリックシアター

 「16歳で俳優、歌手を目指した時から道なき道を選んできた。それができないなら生きている意味があるのかな、とつい考えてしまうんですよ」。長年所属した事務所を2018年末で離れた吉田栄作が、独立後最初の舞台に選んだのが群像劇「メアリ・スチュアート」(東京・世田谷パブリックシアター、1月27日~2月16日)だ。

芳根京子 演じたいのは「思いきり振り切った役」 映画「記憶屋 あなたを忘れない」でヒロイン好演


 18年にデビューから30年を迎え、昨年は50代の大台に乗り、元号も令和に変わった。トレンディー俳優として一世を風靡(ふうび)していた95年に突然休業して渡米し、海外進出の夢を追った時と同様、今回も心機一転、「守ってもらってきた環境から一人になる。要は、ジーパンとTシャツにズタ袋1個で生きていくんだ」と心を決めた。

 「メアリ・スチュアート」は、16世紀末の英国を舞台に、政変で国を追われてきたスコットランド女王メアリ(長谷川京子)と、王位を奪われる不安から彼女を幽閉したイングランド女王エリザベス(シルビア・グラブ)との対立を軸に、2人の間でうごめく男たちの物語を描く歴史劇だ。

「メアリ・スチュアート」の戯曲はレスター伯に関する、あるせりふで締めくくられる。「その2行があったから、僕は出演を決めた」と話す吉田栄作=東京・世田谷パブリックシアター

「メアリ・スチュアート」の戯曲はレスター伯に関する、あるせりふで締めくくられる。「その2行があったから、僕は出演を決めた」と話す吉田栄作=東京・世田谷パブリックシアター


 吉田が演じるレスター伯は元婚約者としてメアリに頼られる一方、エリザベスからも愛され、言動は揺れ動く。策略家の色男だが、「演出の森(新太郎)さんによって人物像が膨らんだ。よく言えばチャーミングだけど、ちょっと抜けていたり、詰めが甘かったり。そこは面白いですね。どうせやるなら振り切った方がいいですから」。

 昨年は歌手として、12年ぶりのオリジナルアルバム「We Only Live Once」を発表。「さぁ立ち上がれ 新しい一歩を踏み出そう」とつづるロックバラード「岐路に立ち」など、今の心情と重なる自作曲を収録した。

台本を繰り返し読んで覚え、役作りをするという吉田栄作=東京・世田谷パブリックシアター

台本を繰り返し読んで覚え、役作りをするという吉田栄作=東京・世田谷パブリックシアター

 シングル「Runners High」は23歳で初挑戦したフルマラソンの経験から生まれた。当時は過信して飛ばしてしまい、「後半は地獄のようだった」と笑う。それでも「俺は跳ばす 跳ばしたい 跳ばすのさ」と決意を歌い、「人と争うなんてバカらしいことのように思えた」という実感も歌詞に落とし込んだ。「一緒に走っている誰かではなくて、ライバルは自分だと分かった。人生は一回きり。一歩一歩踏みしめて進みたい。(終着点は)想像も付かないが、見届けてほしい」

 2月21日には東京・目黒Blues Alley Japanでアコースティックライブ、6月は名古屋、大阪、東京をツアーで回る。

  ◇  ◇

 吉田栄作(よしだ・えいさく)=1969年1月3日生まれ、神奈川県出身。主な出演作にドラマ「もう誰も愛さない」「愛さずにいられない」、映画「代打教師 秋葉、真剣です!」「空母いぶき」、舞台「トロイラスとクレシダ」

特集

エンタメニュース

コラム・連載

ページの先頭へ
時事通信の商品・サービス ラインナップ