全世代・全員活躍へ構想=信貴康孝・京都府久御山町長

信貴康孝・京都府久御山町長

 京都市南部に接する京都府久御山町は、京滋バイパスと第二京阪道路が交差する交通の要衝として栄え、48年連続で普通交付税不交付団体になった。就任8年目の信貴康孝町長(しんき・やすたか=54)は「誰もが住み慣れた地域で暮らせる町づくり」を目指しており、政府の第2期地方創生戦略に合わせて「夢いっぱいコンパクトタウン くみやまCCAC構想」を練っている。

 CCACとは、高齢者の地方移住を促す「日本版CCRC」にあるRetirementをAll generationに変えたもので、「全世代・全員活躍」という意味を込める。2015年度からの第1期構想では産業振興と土地利用に取り組み、20年度からの第2期構想は「人に重きを置く」との方向性を示す。「高齢者は元気にいきいき活躍し、子供から生産年齢人口の方々まで、全員に役割と居場所をつくって活躍していただける仕組みを町内で描きたい」と意気込む。

 久御山町は、昼間人口が常住人口の約1.78倍(15年国勢調査)で、町外から働きに来る人が多い。農地が広がる東部の一角を新市街地「みなくるタウン」と名付け、産業用地と住宅地がある「職住近接のまち」として整備を進めている。「皆が来るという意味だが、ミラクルを起こして人口を維持させたい」と説明する。

 一方、南部の医療福祉ゾーンでは、総合病院の隣接地に高齢者が必要なケアを受けられる特別養護老人ホームを整備しており、リハビリ型病院の誘致も構想している。子育て世代には、町内の幼稚園と保育所を3カ所の認定こども園に統合して充実を図る。

 町の中心部にあるラジオ電波塔は、愛称を「くみやま夢タワー137」と決め、週ごとに色を変えながら夜間ライトアップを始めた。タワーのロゴマークも募集し、商品パッケージなどに使ってもらう考えだ。「色に意味合いを持たせて、町の産業を発信するだけでなく、タワーのあるところは良い農業、ものづくり、子育て支援があるとイメージ付けていきたい」と思い描いている。

 〔横顔〕29歳で独立して不動産業を興し、宇治青年会議所理事長を務めた。父の後を継いで町議会議員になり、2期務めた。

 〔町の自慢〕くみやま夢タワー137は、京都市の京都タワーより高い137メートル。「町民が対外的にも自慢できるものになれば」(2020/01/10-08:30)

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