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国民の目恐れ、丁寧に説明を 漆原良夫公明党前中央幹事会長―与野党論客に問う

2019年11月18日10時56分

インタビューに答える公明党の漆原良夫前中央幹事会長=14日、東京・永田町

インタビューに答える公明党の漆原良夫前中央幹事会長=14日、東京・永田町

 ―安倍政権に対する評価は。
 第1次政権が1年で終わり、復活して最長になるとは感慨深い。大変な努力だったと思う。2012年に政権を奪還した時は、3年3カ月の民主党政権を受け、内政、外交とも大変な時期、ある意味で最悪の状況だった。経済と外交、震災からの復興は非常に大きな成果を出している。
 ―公明党が果たしてきた役割は。
 政治の安定には数と質の安定がある。安定しないと大きな仕事ができない。質の面で、公明党が連立にいることで政策のウイングが広がる。幼児教育・保育の無償化や軽減税率の導入、平和安全法制での武力行使の歯止めは、大きな成果だ。自民党政治に対し、国民目線によるブレーキ役が期待されている。
 ―長期政権を築くことができた背景をどうみているか。
 一番大きいのは民主党に対する国民の失望感だ。自公政権に代わる野党が出てこない。もう一つは、自民党内の「1強多弱」。小選挙区制で派閥が弱くなり、人事や選挙の公認で首相官邸の意向が強く働くようになった。その結果、安倍首相に代わる人材が育ってこず、人材育成をどうするかは自民党の大きな問題だ。
 ―相次ぐ閣僚辞任でも内閣支持率は下がらない。
 経済が安定しているのが大きい。ただ、謙虚になるべきだ。連立政権合意に「決しておごることなく、真摯(しんし)な政治を貫くことによって結果を積み重ね、国民の本当の信頼を取り戻さなくてはならない」とあえて入れた。自公ともこの原点に立ち返るべきだ。政治家は国民の目を恐れなければならない。数が多ければ多いほど国民に丁寧に説明し、理解を求める努力をしていかないといけない。
 ―首相主催の「」をめぐり公費の私物化との指摘もある。
 「信なくば立たず」と言われる。国民の信頼が一番大事だ。
 ―今後の自公関係は。
 連立政権には深い信頼と適度な緊張関係が大事だ。親しいだけではなれ合いになってしまう。理念が違う党が一緒になっているのだから、言うべき時に厳しく言うという緊張関係を絶えず持たないといけない。
 ―公明党が今後果たすべき役割は。
 自民党に見えないものや聞こえない声を政治に生かしていくのが公明党の使命で、自公連立の存在意義だ。政治は生き物だ。今は支持率が高くても、一瞬にして何かで(不支持率と)逆転する可能性があり、政権運営は丁寧にやるべきだ。「実るほどこうべを垂れる稲穂かな」と言われるように、権力の中心にいる人は、公私混同と言われないよう権力から一歩引くぐらいの心構えが必要だ。

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