沖縄の遺族会会長「平和への思い、引き継いで」=両陛下に期待
2019年08月12日16時33分
令和最初となる15日の全国戦没者追悼式には、太平洋戦争末期の地上戦で多くの住民が犠牲となった沖縄県からも遺族ら約40人が参列する。父親を亡くした県遺族連合会会長の宮城篤正さん(78)もその一人。国内外の激戦地に足を運び、戦没者を慰霊してきた上皇ご夫妻同様、天皇、皇后両陛下にも平和への思いを引き継いでほしいと願っている。
宮城さんは沖縄戦当時3歳。防衛隊に徴用された父親は、最後の激戦地となった糸満市摩文仁付近で戦死したとみられるが、詳しいことは分かってない。自身も家族らと沖縄本島北部「やんばる」の森を逃げ惑った。戦後も、逃げた先などでまん延していたマラリアなどに苦しめられたという。
遺族会活動に関わり始めたのは30年以上前。2015年の会長就任後は、首相も出席する「慰霊の日」の式典で追悼の言葉を読み上げてきた。「二度と戦没者遺族を出さないという強い信念を持って活動を続けていく」。令和となっても、遺族会の理念は変わらない。今年の式典では、改めて平和への決意をそう強調した。
上皇さまは皇太子時代を含め11回沖縄を訪問。18年12月の会見では、「沖縄の人々が耐え続けた犠牲に心を寄せていくとの私どもの思いは、これからも変わることはありません」と述べるなど、思いを寄せ続けられてきた。宮城さんは当初皇室に対し「複雑な思い」を抱いていたが、「慰霊の旅」を続けてきた上皇ご夫妻の姿に、「違和感のようなものが少しずつ解けていった」という。
追悼式には、沖縄から12~91歳の遺族らが参列する。「令和も平和な時代であってほしい」。そう願いを込めつつ、当日も天皇陛下のお言葉に耳を傾ける。
![]()








































