野党勢力封じ込めに躍起=支持率低下のプーチン政権-ロシア
2019年07月31日14時01分
【モスクワ時事】ロシアの首都モスクワで9月に実施される市議選をめぐり、27日に抗議デモを行おうとした野党勢力とその支持者約1400人が治安当局に拘束された。過去数年で最大規模の拘束者数で、支持率が低下するプーチン政権が野党勢力の封じ込めに躍起になっている現状が浮き彫りになった。反体制派を力ずくで押さえ込む手法には批判が広がっており、政権への反発が一層高まる可能性がある。
長引く経済低迷や社会の閉塞(へいそく)感に加え、政権が断行した年金改革により、かつて80%を超えていたプーチン大統領の支持率は60%台に下落。昨年初めに50%台だった政権与党「統一ロシア」の支持率も現在33%まで下がっている。
昨年の地方選で与党候補が相次いで敗北したこともあり、政権は9月8日に実施されるモスクワ市議選など一連の選挙で野党勢力が伸長することを警戒している。こうした中、モスクワ市選管は今月、多くの野党候補の届け出を「立候補に必要な有権者の署名に不備があった」として受理せず、届け出た290人のうち、57人が不受理となった。
政権は野党候補排除に関して「選管の問題」(大統領報道官)と主張したが、野党勢力は政権の意向が働いていると訴え、連日抗議デモを開催。27日はモスクワ市庁舎前の集結を目指していたが、厳戒態勢を敷いた警官隊に次々と拘束された。
現場周辺では市民から警官隊に対し「恥を知れ」「プーチンは泥棒だ」などと厳しい言葉が浴びせられた。欧州連合(EU)も27日、「平和的に抗議する人々に対する過度の実力行使」があったと批判する声明を出した。野党勢力は引き続き抗議デモを呼び掛けており、再び事態が緊迫化する恐れがある。
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