NZ乱射テロ、2年前から計画か=世界旅行で極右思想に陶酔-ネットに「犯行声明」
2019年03月17日18時31分
【シドニー時事】ニュージーランド(NZ)中部クライストチャーチの銃乱射テロ事件を単独で起こした可能性が強まったオーストラリア人のブレントン・タラント容疑者(28)は犯行直前、インターネット上で長文の犯行声明「マニフェスト」を公開し、自らの存在をアピールしていた。この声明などから、故郷を離れて世界各地を旅するうちに白人至上主義など極右思想に陶酔し、2年前からテロを意識し始めたとみられることが読み取れる。
ノルウェー連続テロ、犯行に影響か=NZ銃乱射のタラント容疑者
豪メディアなどによると、タラント容疑者は豪東部グラフトンで育った。地元の高校を卒業後、通っていたスポーツジムのトレーナーとして働き始めた。
2010年に父親が亡くなり、11年にジムを辞めて旅に出た。ジム関係者は「過激思想やおかしな行為は見せなかった」と当時を振り返る。その後は欧州やアジア、アフリカ諸国を旅して回っていたと報じられている。
タラント容疑者が公開したマニフェストには、テロ決行に至った経緯などが書かれている。その中で、欧州に住む移民らを「侵略者」と批判。今回の犯行理由を「侵略者に対してわれわれの土地は渡さないことを示す」と書き込んでいる。イスラム教徒への憎悪をこうした旅の中で募らせた様子がうかがえる。
17年にフランスを旅行した際に「あらゆる都市に侵略者がいた」と感じたことや、同じ年にスウェーデンで11歳の少女がイスラム過激派思想に共鳴した人物のテロに巻き込まれて死亡した事件を挙げ、自らの行為を正当化。無差別テロに至った独自の思想を説明しようと試みている。英紙サンデー・タイムズは、イスラム教徒のカーン・ロンドン市長殺害をマニフェストで呼び掛けた容疑者と英国内の極右勢力に関係があるか情報局保安部(MI5)が捜査していると報じた。
乱射現場に選んだのは故国ではなく、警戒が手薄なNZだった。クライストチャーチでのテロを決断したのは約3カ月前だと主張している。
犯行直前には、ネット上でタラント容疑者とみられる匿名の利用者が「侵略者を攻撃し、攻撃をライブで配信する」と表明。そこにはマニフェストと、容疑者が犯行の様子を伝える中継に使ったフェイスブックのページがリンクされていた。アーダーン首相にも犯行直前、メールでマニフェストを送り付けており、自分を認めてほしいという異常な承認欲求が動機の一つに浮上しそうだ。
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