四国沖で対潜水艦戦訓練実施へ=中国海軍念頭に探知・追尾連携か-日米〔米軍・自衛隊〕
2019年02月12日22時43分
防衛省海上幕僚監部と米海軍第7艦隊は12日、四国沖で13日から日米の潜水艦部隊による対潜水艦戦訓練を行うと発表した。模擬戦闘などを通じて潜水艦の探知、追尾訓練を行う。
東シナ海から西太平洋へ進出する中国の潜水艦の活動が増すことが予想されており、日本の太平洋側での対潜戦能力向上に重点を置いたものとみられる。前回(2016年)は九州南方沖で実施した。
◇海自トップ「抑止力強化に」
海上自衛隊トップの村川豊海上幕僚長は12日午後の記者会見で「訓練は参加する部隊の戦術・技量の向上、日米部隊間の連携向上を図る目的にしている」と説明。「米海軍との共同訓練を通じて日米同盟の絆を一層強固なものとし、抑止力、対処力の強化に努める」と述べた。
海自からは潜水艦5隻と、ソナーや対潜水艦兵器を備え、哨戒ヘリコプターを搭載する護衛艦「いせ」(1万3950トン)など艦船5隻、固定翼哨戒機のP1とP3Cが参加。米側はロサンゼルス級攻撃型原子力潜水艦を投入する。
◇探知システム専門家が海自潜水艦に
日米の隊員数人が連絡調整のために双方の潜水艦に乗艦。米側からは太平洋艦隊の海軍データセンター所属のソナー専門家が海自潜水艦に派遣される。第7艦隊によると、海軍データセンターは指揮・統制やインテリジェンス(情報)、戦術的なデータリンクなどの分野を支援する組織で、科学者や情報システムの技術者らで構成。艦船や潜水艦に乗艦し、探知システムに関する技術的な支援を行う。
◇中国潜水艦、外洋に拡大
中国の潜水艦をめぐっては、昨年1月に沖縄県・宮古島沖や尖閣諸島周辺の接続水域で潜没潜水艦が発見され、その後、東シナ海公海上で浮上。中国国旗を掲げて航行したことが確認された。2004年には中国の漢級原子力潜水艦が沖縄県・先島諸島の領海を潜没航行し、自衛艦隊司令官に海上警備行動が発令された。
防衛省などによると、中国潜水艦の活動は外洋に拡大しており、インド洋でも継続的に確認されるようになっている。南シナ海の海南島に原子力潜水艦用の地下トンネルを建設し、南シナ海や西太平洋へ潜水艦が出撃する拠点となっている。(時事通信社編集委員 不動尚史)。
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