ウィクラマシンハ氏、首相復帰=混乱1カ月半、正常化に期待-スリランカ

2018年12月16日19時08分

16日、コロンボで、就任宣誓を終えたスリランカのウィクラマシンハ首相(EPA時事)

 【ニューデリー時事】首相職をめぐる政治混乱が約1カ月半続いてきたスリランカで16日、ラニル・ウィクラマシンハ氏(69)が改めて就任宣誓し、首相に復帰した。これによって政治の正常化が期待されるが、対立勢力間の不信感は根深い。
 ウィクラマシンハ氏は、経済政策などをめぐって対立していたシリセナ大統領により10月26日に解任された。しかし、自派が優勢な議会で正統性を主張し続け、法廷闘争も展開した末の「復活」となった。

16日、コロンボで、向き合う笑顔のウィクラマシンハ首相(左から2人目)と、1カ月半前、首相を解任したシリセナ大統領(右)=スリランカ大統領府提供(AFP時事)

 宣誓式は非公開で実施され、ウィクラマシンハ氏は自らを解任した大統領の前で宣誓。式を終え、ツイッターに「スリランカの民主主義と国民主権の勝利だ」と投稿した。
 大統領が首相に望んだラジャパクサ前首相は15日に辞任した。ウィクラマシンハ氏の解任を取り消す形になった大統領の求心力低下は避けられない。一方で15日の辞任に際し「変革は間違いなくやってくる」と予告した前首相は引き続き権力奪取を狙うとみられる。
 前首相は11月、議会の不信任決議を受けても辞任を拒否。ウィクラマシンハ派の訴えを受け、裁判所が12月に入って前首相の権限を差し止めたため、内閣は機能停止に陥り、来年の予算成立が危ぶまれていた。(2018/12/16-19:08)

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