異なる輝き、格別の銅 ようやく笑えた高木美帆―スピードスケート〔ミラノ・コルティナ五輪〕
大会が折り返しを過ぎて、初めて見せた会心の笑みだった。スピードスケート女子の高木美帆(31)=TOKIOインカラミ=は「祈る気持ち」で最終組のレースを見詰めていた。500メートルでの銅メダルが決定。不安から解き放たれ、小躍りして全身で喜びを表現した。
「取り切れてうれしい」 高木美帆の一問一答―スピードスケート〔ミラノ・コルティナ五輪〕
銀メダルに輝いた前回北京大会を思い起こさせる会心のスタートだった。最初の100メートルを全体4位の10秒40で通過。そのまま伸びやかな滑りで37秒27の好タイムをマーク。自らに寄り添い続けてきたヨハン・デビットコーチと、氷上でハイタッチを交わした。
全15組のうち4組目での登場だった。今季のワールドカップで500メートルを滑ったのはBクラスでの1レースだけだったからだ。「(本命種目の)1500メートルに向けて、大きな意味を持つんじゃないかと思って取り組んだところはあった」。国際大会での実戦経験がほとんどない中で出場を決め、底力を示した。
前日に2400メートルを滑り切った団体追い抜き1回戦は本調子ではなかった。体の柔軟性を戻そうと努め、氷を蹴るタイミングなどを修正してこの日に臨んだ。「スケーティングで、はまり切らないところがあった。ここまで改善できたことが大きい」と手応えを語った。
ここ一番の勝負強さだけでなく、思索を深めた日々が土台となった高い修正能力。31歳のすごみが詰まったメダルだった。「取り切れたということが素直にうれしいなと思った」。頂点をつかみ損ねた1000メートルと同じ銅。色は同じであっても、高木の目に映ったその輝きは全く違っていた。 (時事)
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