AKB48の今と近未来~「総選挙」の結果から~

前年以上の盛り上がり

 AKB48の27枚目のシングルを歌うメンバーをファン投票で選ぶ「選抜総選挙」。4回目となる2012年の開票イベントは、テレビで生中継された上に、投票総数が「社会現象」とまで言われた11年の総選挙より20万票以上も増え、空前の盛り上がりを見せた。

 過去3回は純粋な人気投票だったが、12年の総選挙は意味合いが少し違った。「絶対的エース」と認められてきた前田敦子がグループからの「卒業」を表明し、総選挙への参加を辞退したからだ。前田不在によって「次のセンターは誰か」「世代交代があるのではないか」「AKB48の高い人気はいつまで続くのか」といったテーマが誘発され、ファンやメディアの関心が集中した。

 総選挙を通じて、次のセンターには大島優子が選ばれたが、その他のテーマは答えが出たのだろうか? 総選挙の結果と開票イベントでのドラマから、AKB48の今と近未来を読み解いてみたい。

 【第4回選抜総選挙の概要と結果】 12年の第4回選抜総選挙は、同年8月に発売される27枚目のシングルのメーン曲を歌う選抜メンバー(16人)と、カップリング曲を歌うメンバー計64人を選ぶもので、AKB48と国内姉妹グループのメンバー計237人が対象。過去3回の総選挙のうち2回、1位に輝いた前田は、卒業に伴い参加を辞退した。

 結果は6月6日、東京・日本武道館で発表され、大島が約11万票を獲得。2年ぶりの1位に輝いた。2位は渡辺麻友、3位は柏木由紀。前回9位で、総選挙後に姉妹グループのHKT48に移籍することが発表された指原莉乃は4位にランクアップ。総投票数は138万4122票で過去最高となった。

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