新「神7」出現、進む世代交代~AKB48総選挙~

「地殻変動」が顕在化

 毎年恒例の「AKB48選抜総選挙」が2014年も行われ、渡辺麻友が連覇を狙う指原莉乃を抑えて1位に輝いた。6回目となる今回は、立候補者の人数、投票総数(約269万票)とも過去最高を更新。雨の中の開票イベントには7万人の観客が集まり、グループの人気と総選挙のへ関心の高さを改めて見せつけた。

 14年の総選挙では、新たな「神7」が形成されたほか、姉妹グループや次世代メンバーの躍進が例年以上に目立つなど、AKB48グループ内の「地殻変動」が選挙結果に反映されたようだ。一方、開票イベント前には、握手会でメンバーが襲われる事件が発生。「会いに行けるアイドル」というアイデンティティーを揺るがす危機に見舞われた。

 「エース」と呼ばれた大島優子の卒業直前という時期的な要因も加わり、グループが「分岐点」(総監督の高橋みなみ)に差し掛かる中で実施された14年の総選挙。その結果と開票イベントを振り返りつつ、AKB48の現況を探りたい。

 【第6回選抜総選挙の概要と結果】14年の総選挙は、同年8月に発売される37枚目のシングルの表題曲を歌う選抜メンバー(16人)と、カップリング曲を歌うメンバー計64人、合わせて80人を選ぶもの。昨年と同じく立候補制が導入され、AKB48と姉妹グループから計296人が立候補した。

 開票結果は6月7日、東京・味の素スタジアムで発表され、渡辺が過去最多の16万票近くの票を獲得して初の1位に輝いた。2位は前回覇者の指原、3位は柏木由紀。乃木坂46からの「交換留学生」の生駒里奈、握手会での襲撃事件で負傷した川栄李奈らが初の選抜入りを決めた。投票総数は約268万9400票で、前年(約264万6800票)を上回った。開票イベントには川栄がサプライズで登場。同じく事件でけがを負った入山杏奈が、電話でファンにあいさつした。

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