指原1位、世代交代の行方は~AKB48総選挙~

7万人を前に結果発表

 AKB48の新曲を歌うメンバーをファン投票で決める「選抜総選挙」。5回目を迎えた2013年は、横浜市の日産スタジアムで過去最高となる7万人の観客の前で開票結果が発表され、HKT48の指原莉乃が初の1位に輝いた。王道アイドル路線とは一線を画す「ヘタレ」キャラクターの指原がセンターに選ばれたことに加え、草創期から活動する篠田麻里子がスピーチ中に卒業の意向を示すなど、開票イベントはサプライズに満ちたものとなった。

 総選挙の投票権が付いたシングル「さよならクロール」の累積売上枚数は、開票イベント前に女性グループの歴代最高記録を塗り替えるなど、AKB48の人気はとどまるところを知らない。その中で、前田敦子が卒業を宣言した12年春以降、「世代交代」というテーマがついて回るが、実態として進展しているのだろうか? 「本店」と呼ばれるAKB48に対し、「支店」と言われる姉妹グループの成長ぶりは? 総選挙の結果と開票イベントの模様を総括しながら、AKB48グループの現況を分析したい。

 【第5回選抜総選挙の概要と結果】13年の第5回選抜総選挙は、同年8月に発売される32枚目のシングルのメーン曲を歌う選抜メンバー(16人)と、カップリング曲を歌うメンバー計48人、合わせて64人を選ぶもの。今回、初めて立候補制が導入され、一定期間以上、AKB48に在籍した元メンバーの出馬も可能に。最終的には、OGの6人を含む計246人が立候補した。

 開票結果の発表は6月8日、横浜・日産スタジアムで開催された「AKB48スーパーフェスティバル」の中で行われ、指原が15万票以上を獲得して初の1位に輝いた。2位は前回覇者の大島優子、3位は渡辺麻友だった。投票総数は264万6847票で、前年(138万4122票)と比べて2倍近くに増えた。開票イベントの模様はフジテレビ系で中継され、関東地区の平均視聴率は20.3%、瞬間最高視聴率は32.7%に上った。

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