ソチ五輪2014

タクシーよりバス

7/10

アドレルでは慢性的に交通渋滞が発生する【時事通信社】

 泊まっているホテルでタクシーを頼むと、近くに住んでいるというポッコリおなかが出たおっちゃんがやってくる。いわゆる白タクだ。目的地が駅などの近い場所だと金にならないので拒否する。新たに普通のタクシーを呼ぶが、到着まで10分以上待たされるのは当たり前。ロシア語しか理解しないドライバーに、自分が行きたい場所の地図を見せながら説明し、値段交渉が始まる。外国人はカモにされているので、だいたい相場の2倍の値段を提示され、値下げ交渉にもあまり応じない。ようやく出発という頃には、タクシーを頼んでから1時間以上経過していることもよくある。

 こちらのドライバーの運転は荒い。特に白タクは恐ろしく、スピードは130キロ台。前の車をあおるのは当然だし、チャンスがあれば2台抜きに挑戦する。荒い運転が大嫌いなわたしはヒヤヒヤしながら、ドアノブにしがみつくしかなかった。

アドレル中心部を走る路線バス【時事通信社】

 アドレルの町は大きい通りが1本しかなく、とてもわかりやすい町なので、路線バスにも乗ってみた。料金は下車したいバス停を運転手に告げる前払い制だが、自分の降りたいバス停の名前が分からないわたしは、運転手に50ルーブルを差し出す。散々ロシア語で何かを言われるが「分からない」というジェスチャーしていると、返金が15ルーブルの時もあれば30ルーブルの時もある。一度、英語の分かる若者に通訳してもらい料金を払った時は23ルーブル(約80円)だった。

 バスにも乗り慣れた頃、アドレルの町にも慣れてきた。私もアドレル・ガールの仲間入り?

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