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W杯ノルディックスキー複合個人第2戦。後半距離で力走する渡部暁斗(2013年12月07日、ノルウェー・リレハンメル)【時事通信社】
ノルディックスキー複合で、日本を支える渡部暁斗(北野建設)がソチ五輪で狙うのは表彰台の一番上だ。今季のワールドカップ(W杯)で4度3位以内に入り、「メダルが本当に近くなっている実感がある」。団体で2度優勝している日本に、個人で初の金メダルをもたらすつもりだ。
17歳で初出場した2006年トリノ五輪ではスプリント19位。バンクーバー五輪はラージ9位、ノーマル21位。その後、着実に力を上げ、12年2月にW杯初優勝。昨季は最後まで総合優勝争いを演じて3位に入った。
今季はジャンプの安定感を取り戻すため、基礎から見直した。助走の際に顔を上げ、好調だったときの姿勢に戻した。爪先側にずれていた重心の位置を、基本の真ん中寄りに修正した。「自分にとっては大胆な挑戦だったけど、うまくできている」と手応えは上々だ。
ここまでのW杯6戦では全て7位以内。昨年12月のリレハンメル大会では、後半距離で1人を抜き2位。世界トップと互角の走力も付いてきた。
距離でより体力を消耗する硬い雪質を苦手とするが、標高が低く、雪も軟らかくなりがちなソチの条件を追い風にできるか。日本の複合個人メダルは、リレハンメル大会で河野孝典現コーチが獲得した銀だけ。「僕がその1人目になって、歴史に名を刻みたい」と頂点へ意欲満々だ。
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