日本のエース
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世界のライバル
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競技展望
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現地直前リポート
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全日本フィギュアの男子フリーで演技する羽生結弦(2013年12月22日、さいたまスーパーアリーナ)【時事通信社】
昨年末のグランプリ(GP)ファイナル初制覇、全日本選手権で連覇。フィギュアスケート男子の羽生結弦(ANA)には、19歳にして「エース」の貫禄が漂う。ソチ五輪で狙うのは最も輝くメダルだ。
今季の序盤はつまずいた。世界王者のパトリック・チャン(カナダ)と対戦した10月のスケートカナダでは自滅し、11月のフランス杯でも大差で負けたが、その苦い経験を成長の糧とした。「自分自身に集中し、周りに流されないようにしたい」。ライバルを意識し過ぎて、我を忘れる若さは消えた。
金メダルへの勝算は、計算されたプログラムにある。フリーではジャンプが1・1倍に加点される後半に、高難度のジャンプを5種類続けて跳ぶ。ファイナルでは102点を超えた総要素点の半分以上をたたき出した。
表現力も磨かれ、演技構成点でもチャンに迫る。バンクーバー五輪で金妍児(韓国)を女王に導いたブライアン・オーサー・コーチは太鼓判を押す。「五輪ではミスなく力強く滑り、魔法がかかったような時間をつくり出したスケーターが勝つ。ユヅルのプログラムは、それができるようにデザインしてある」
「どうあがいても、僕は羽生結弦以上でも以下でもない。ありのままの自分でしっかりできることをやりたい」。気負いなく初の大舞台に臨む。
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