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競技展望
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現地直前リポート
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W杯女子ジャンプの個人第6戦で優勝し、笑顔を見せる高梨沙羅(2013年12月22日、札幌市宮の森ジャンプ競技場)【時事通信社】
あと1カ月を切ったソチ五輪に向け、日本選手でもっとも金メダルに近い17歳の高梨沙羅(クラレ)は「不安はない」と言い切る。
五輪で初採用されるジャンプ女子。昨季、総合優勝を果たしたワールドカップ(W杯)で、今季は7戦中6勝。ライバルのサラ・ヘンドリクソン(米国)が故障からの復帰途上で不在とはいえ、抜群の強さを見せつけているのだから、それも当然のことだろう。
圧倒的な強さの原動力は、この夏から「完璧にしたい」と取り組んできた着地のテレマーク姿勢だ。昨季までは、飛距離で上回っていても、飛型点の差で優勝を逃すこともあったが、今季は高得点を稼ぎ、逆に距離を抑えても勝てるようになった。 大舞台の重圧にも屈しない強さを備えつつある。まともに勝負すれば、勝てるという自信に加え、「もっと内容をレベルアップできるよう頑張りたい」と、常に向上心を持ち続けることができている。
「先輩方や今まで支えてくださった方のためにも、最高のジャンプをしたい」。五輪が近づくにつれ、そんな思いを口にするようになった。
初代女王の座に就くことで、日本中に感謝の気持ちを届けるつもりだ。その思いを遂げられれば、日本の冬季五輪で最年少の金メダリストが誕生する。
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