ソチ五輪2014

2014年 ソチ五輪 銅メダリスト

選手名(ふりがな) メダル 競技 種別・種目
葛西 紀明
(かさい・のりあき)
伊東 大貴
(いとう・だいき)
竹内 択
(たけうち・たく)
清水 礼留飛
(しみず・れるひ)
ジャンプ 団体
ジャンプ団体

ジャンプの団体で銅メダルを獲得した日本チーム(左から清水礼留飛、竹内択、伊東大貴、葛西紀明)【時事通信社】

 表彰台の上でつなぎ合わせた手を、4人が高々と掲げた。みんな笑顔だった。それぞれが力を出し切り、大きなミスは一つもなかった。ベテランと若手が融合したチームで、16年ぶりにつかんだ五輪のメダル。先導役を果たした葛西は「うれしい。みんなで頑張ったので…」。個人のメダルでは見せなかった涙が一気にあふれ出した。

 緊張のトップを任されたのは、最年少の20歳清水。「ものすごく緊張した」。唇をペロリとなめてスタートし、安定した助走姿勢から132.5メートルまで伸ばした。重圧をはねのけ、日本は2位で滑り出した。

 2番手は竹内。難病に苦しみながら、薬で体調をコントロールしながらの127メートル。日本は4位に下がったが、「今できる精いっぱいのジャンプができた」。続く伊東が132メートルを飛んで3位に上げると、その後は誰もミスしなかった。ドイツ、オーストリアの2強には届かなかったが、表彰台は譲らなかった。

ジャンプ団体

ノルディックスキー・ジャンプ男子団体、伊東大貴の2回目の飛躍【時事通信社】

 伊東は両膝に不安を抱え、葛西も大会中に腰痛を再発。一時は暗雲が立ち込めたが、個人ラージヒルで、葛西が銀メダルを獲得してムードは一変。斉藤智治監督は「あのメダルがチームを後押ししてくれた」と言えば、葛西は「非常に仲が良く、心の通じ合った仲間。一つの固まりですね、僕らは」と、絆の強いチームを誇った。

 長野五輪以降、日本はスキー板やスーツのルール改正への対応が遅れ、前回バンクーバー大会まで団体は5位、6位、5位。今回、葛西に引っ張られて、息を吹き返した「日の丸飛行隊」。日本から遠く離れたソチで、復活への一歩を刻んだ。

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