選手名(ふりがな) | 性 | メダル | 競技 | 種別・種目 |
---|---|---|---|---|
竹内 智香 (たけうち・ともか) |
女 | 銀 | スノーボード | パラレル大回転 |
スノーボード・女子パラレル大回転で銀メダルを獲得し、笑顔を見せる竹内智香【時事通信社】
勝負を懸けた最後の急斜面で転倒し、メダルの色は銀になった。竹内は決勝で宿敵クンマーに逆転で屈し、スイスでの修業時代の練習仲間の底力を見た。それでも、「リスクを背負って失敗したが、判断は正しかった」と滑りに悔いはない。
今回のコースはゴールから見て、左の青より、右の赤コースの方がスピードが出る。1回目を赤コースで滑って0秒30差でリードした竹内は「0秒50以下の差はほとんどない(に等しい)。赤でできるだけ離したかったができなかった」と敗因を挙げた。
青コースで先に出た2回目は追い付かれて終盤にリードを許し、残り五つ目の旗門を左回りに通過した際にコースを外れ、腹ばいで転倒。クンマーには今季のワールドカップ(W杯)決勝で2度敗れており、雪辱を期したがかなわなかった。
スノーボード女子パラレル大回転の決勝、竹内智香滑り【時事通信社】
板をスライドさせず、内側のエッジに乗る竹内の「男の」滑りは、硬い雪面でこそ生きる。冷え込んだ朝は「スケート場みたい」と喜び、追い風を感じていたが、決勝では日差しを浴びて軟らかくなり、技術の差が結果に反映されなかった。
30歳、4度目の五輪でようやくつかんだメダル。自分では遅かったと思う。「アルペンで日本人は通用しないという先入観を持っていた。早くいろんなことに気付いていたら、もっと前にトップ選手になれた」。それでも、自ら海外に出て荒波にもまれたからこそ手にした輝きだった。
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