選手名(ふりがな) | 性 | メダル | 競技 | 種別・種目 |
---|---|---|---|---|
原田 雅彦 (はらだ・まさひこ) |
男 | 銅 | スキー・ジャンプ | ラージヒル |
スキージャンプ個人ラージヒルで銅メダルを獲得、フラワーセレモニーで満面に笑みをたたえる原田雅彦(長野・白馬村)
よほどうれしかったに違いない。銅が決まると、原田は雪面に描かれた五輪マークの上に寝転んだ。大きな挫折を乗り越えてつかんだメダルには、計り知れぬ価値があった。
1回目は120メートル、3位と13・6点差。メダルは不可能と思われるほどの差があった。だが2回目で、向かい風にも助けられ136メートルを飛んだ。通常の計測ができず、競技審判が手動で割り出さねばならぬほどの大ジャンプだった。3位の選手を辛くも0・1点逆転した。
スキージャンプ個人ラージヒル。原田雅彦2回目の大ジャンプ(長野・白馬村)
アルベールビル大会から数えて3度目の五輪。ここまで7試合に出たが、手にしたメダルはリレハンメル大会の銀だけ。それも団体で金を逃す「失敗ジャンプ」だった。初の五輪でいきなり金、銀を取った船木とは対照的だ。「ここまで、異様に長かった」。原田の言葉に実感がこもっていた。
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