選手名(ふりがな) | 性 | メダル | 競技 | 種別・種目 |
---|---|---|---|---|
船木 和喜 (ふなき・かずよし) |
男 | 銀 | スキー・ジャンプ | ノーマルヒル |
スキージャンプ個人ノーマルヒルで銀メダルを獲得し、声援にこたえる船木和喜(長野・白馬村ジャンプ競技場)
船木は冷静だった。五輪のジャンプ個人で、レークプラシッド大会の八木弘和以来のメダリストとなったが、手放しでは喜ばなかった。「一番欲しかったのは金メダル。少し悔しい」。日本勢10個のメダルに沸いた長野大会で、あるいは一番喜ばれなかったメダルかもしれない。
2回目。船木の頭には「逆転」しかなかった。1回目はトップの原田に4メートル及ばぬ87・50メートル。審判員2人が満点をつけるほど美しい飛型を見せたが、4位だった。2回目は、上位の3人にさらにプレッシャーをかけるジャンプをしなければならなかった。
スキージャンプ個人ノーマルヒル。銀メダルを獲得した船木和喜の2回目のジャンプ(長野・白馬村ジャンプ競技場)
重心を低く沈める独特のフォームでスタート台を出た。流れるように飛び出し、素早く風を受ける「板」になった。飛距離をグンと伸ばし、90・50メートル。一時トップに躍り出た。だが、ソイニネン(フィンランド)に抜かれて銀。風に乗れなかった1回目の悔しさが、またぶり返した。
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