ソチ五輪２０１４

スピードスケート男子５００Ｍ、３位入賞の堀井学。今大会日本勢初のメダルを獲得した（ノルウェー）

　2年前のアルベールビル大会に続き、メダルラッシュの期待が掛ったこの種目。優勝候補のジャンセン（米国）がバランスを崩して不本意なタイムに終わっており、金のチャンスさえ見えていた。だが、それが逆に清水ら他の日本選手を力ませる結果に。同じ失敗はすまい、と肝に銘じた堀井だけがメダルに手が届いた。

　百メートルは9秒80と、まずまず。その後も快調に飛ばし、36秒53のタイムでゴールした。その時点でトップ。だが、2人のロシア選手に抜かれ、メダルの色は銅に変わった。

　2年前に同じ銅を取った井上には肩を並べることができた。高校時代からしのぎを削ってきたライバル。大学に入って先を越されることが多かったが、2年かけてやっと追いつけた。満足のいく五輪になった。