選手名(ふりがな) | 性 | メダル | 競技 | 種別・種目 |
---|---|---|---|---|
河野 孝典 (こうの・たかのり) |
男 | 銀 | スキー・ノルディック複合 | 個人 |
ノルディック複合個人後半の距離15キロで、2位河野孝典(左)と3位、ノルウェーのビークのゴール。抜きつ抜かれつの接戦を制し河野が銀メダルを獲得した(ノルウェー)
複合のエースは1年後輩の荻原健司、それは誰もが認めるところだった。だが、もちろん河野にも意地はある。前半のジャンプを終えて河野は4位、荻原は6位。五輪の舞台で「意地」を見せる時が近づいていた。
3位のビーク(ノルウェー)に7秒差でスタートした。3キロ手前で、まずマルクバルト(エストニア)をかわす。2位で出た選手だが、距離が苦手なためすぐに抜けると思っていた。メダルは濃厚。あとは色を銀に変えられるか。地元の大声援を受けるビークと、抜きつ抜かれつの大接戦。ゴール前、わずかなリードを守って逃げ切った。
この種目で日本選手が獲得した初めてのメダル。2年前のアルベールビル大会(団体で金)と合わせ、冬季大会で初めて複数のメダリストにもなった。団体ではほかの二人に助けられた面もあったが、今回は自分だけの力で手に入れたメダル。4位で帰ってきた荻原と、互いの健闘をたたえあって喜んだ。
1994 リレハンメル
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