選手名(ふりがな) | 性 | メダル | 競技 | 種別・種目 |
---|---|---|---|---|
荻原 健司 (おぎわら・けんじ) 河野 孝典 (こうの・たかのり) 阿部 雅司 (あべ・まさし) |
男 | 金 | スキー・ノルディック複合 | 団体 |
ノルディック複合団体、後半距離で日の丸を手に優勝のゴールを切る荻原健司(ノルウェー)
日の丸を大きくかざしながら、アンカーの荻原が戻ってきた。アルベールビル大会の感激的なシーンの再現だ。2位ノルウェーに4分49秒1の大差をつけてゴールイン。日本冬季五輪初の「連覇」が達成された。荻原は日の丸を背に差し、ゴール直前でもう1本の大きな日の丸を受け取った。旗は2本。それが「V2」を象徴しているように見えた。
ジャンプで首位に立ち、リードを保って逃げ切る図式はこの大会でも。第1走者・河野が1分ほど縮められたが、前回の三ケ田に代わってメンバーに入った阿部がその差を再び広げた。阿部にとっては2年遅れの金。アルベールビル大会の前まで好調だったが、当時流行し始めたV字ジャンプが体になじまず補欠に回された。それまではだれもが認める日本のエース。本来なら2度目の金を喜んでいるはずの選手だった。
ノルディック複合団体、表彰台で金メダルを手にする(左から)河野、阿部、荻原(ノルウェー)
夜の表彰式。真ん中にいた阿部の体がふいに浮き上がった。荻原と河野が示し合わせて持ち上げたのだ。チーム最年長、ここまでみんなをまとめた阿部に対する感謝の思いを、2人はそういう形で表現した。
1994 リレハンメル
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