選手名(ふりがな) | 性 | メダル | 競技 | 種別・種目 |
---|---|---|---|---|
猪谷 千春 (いがや・ちはる) |
男 | 銀 | スキー・アルペン | 男子回転 |
コルチナ・ダンペッツォ五輪で銀メダルに輝いた猪谷千春(写真は1967年時)【時事通信社】
冬季大会で日本勢初のメダルをもたらした。2回の合計タイム3分18秒7。この大会で三冠を取ったザイラー(オーストリア)に4秒遅れたが、堂々の銀メダルだ。当時、米国のダートマス大に留学中の24歳。海外の生活に慣れていたのも、実力を発揮できた要因と言われた。
日本スキー界の草分けである猪谷六合雄氏の長男として生まれ、幼いころから英才教育を受けた。4年前のオスロ大会では回転で11位。縁あって渡米し、さらに力をつけた。コルチナ・ダンペッツォ大会の前には、米雑誌の表紙を飾るほどの腕前になっていた。
1回目は78旗門で6位。2回目は92旗門の極めて難易度の高いコースだったが、既にターンの技術はトップクラスと言われていた猪谷は問題にしなかった。攻撃的なスラロームで1分48秒5の好タイム。2位へ駆け上がった。
その後、日本人のメダリスト誕生は72年の札幌大会まで待たねばならなかった。
新着
会員限定