通信社のシステム開発の仕事とは?ニュースや数値データをただ流すためのシステムを作る仕事・・・。もしくは迅速かつ正確な速報を出すためのシステムを作る仕事・・・。多くの人にはたいていそのように映っているのだと思う。確かに迅速かつ正確にニュースや数値データを流すのも仕事なのだが、「仕事とは・・・」という問いの答えにはふさわしくない。
 通信社や新聞社では、一般的には記者がメーンのように思われがちであるが、世の中に対して記者だけで何かが生み出せるのだろうか。例えば、記者が他の誰にも知られていない特ダネを周囲に向け、大声で発したとする。そこから発せられたニュースにどれだけの人が価値を見出すのだろうか。少なくとも普段新聞などで目にする価値と同じでない。とすると、どこで価値が出るのか。「ビジネスシステム」。すなわち価値を提供してお金をもらうシステムが重要となる。システムとは「結合」すなわち組織を示し、どのような会社もビジネスをする上でシステムが中心にある。

 記者は商品(コンテンツ)を作り出すプロ。システム開発局はその商品をビジネスにつなげるプロ集団だ。システムを作るとは「コンピュータシステム」に関する意味にとどまらず、もっと大きな「ビジネスモデルを含むシステム」を作ることである。そこが一般的なSEとは違う。
 ここで最初の問いである「通信社のシステム開発の仕事とは?」に戻る。わたしは「社会に対して価値を生み出し、それを提供し、常にその価値を育て上げる仕事」だと認識している。
 入社してこの一年、仕事に必要な知識や仕組みを得ることで精一杯なわたしには、本システム開発の醍醐味をまだ味わえていない。しかしながら、自分自身の手で社会に価値を生み出すことができるという可能性を日々感じている。