トヨタ自動車は5日、2010年3月期(今期)の連結業績予想(米国会計基準)について、営業赤字を8月時予想の7500億円から3500億円に大幅修正するとともに、売上高を16兆8000億円から18兆円に引き上げると発表した。
赤字が続くものの、昨秋以降の世界同時不況の影響で「どん底」(豊田章男社長)まで落ち込んだトヨタの業績に回復の兆しが見え始めた。ただ、ホンダ、日産自動車に比べ輸出比率の高さから、円高が回復の足取りを重くしている。来期以降の見通しについては「多くの国で年内に需要喚起策が終了するため、市場の動向は予断を許さない」(一丸陽一郎副社長)などと慎重な見方を強調、目標とする来期の黒字化への言及は避けた。
今期の業績予想をめぐっては、各国の新車購入支援策を追い風にエコカーをけん引役として販売が好転する中、トヨタは「環境対応車を数多く取りそろえている強み」(一丸副社長)を発揮できると期待。今期の販売台数(ダイハツ工業、日野自動車を含む)を従来予想に43万台上乗せして703万台とした。
内訳は国内が213万台(従来予想202万台)、北米197万台(186万台)、アジア93万台(76万台)など。「特に中国は堅調。新興国へは積極策を繰り出す」(布野幸利副社長)としている。
また、赤字圧縮に向けたコスト削減を強化し、原価低減と固定費削減による増益効果を1000億円上積みする。自動車レース「F1」からの撤退費用や米ゼネラル・モーターズ(GM)との合弁会社の清算に伴う負担も業績予想に織り込んだ。(2009/11/05-21:55)
トヨタ、営業赤字3500億円に半減=販売増とコスト削減で−10年3月期
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