【南極ウオーカーズ】大学院生の越冬初体験
第51次南極地域観測隊越冬隊員(国立極地研究所・東京学芸大学大学院) 木村嘉尚
はじめに
みなさん初めまして。第51次日本南極地域観測隊越冬隊の一員として南極昭和基地で越冬生活を送っている木村嘉尚です。この「南極ウオーカーズ」で、皆さんに地球観測最前線の越冬生活を紹介させていただきます。
夏隊との涙の別れから4カ月、越冬生活にも慣れてきたところです。右の写真は、越冬が始まって間もなくの2月末、昭和基地の隣の西オングル島にある第1次南極観測隊の上陸地点に行った時に撮りました。
この場には、半世紀以上前に第1次隊が旗を立てるのに使用した竹が残っています。上陸の映像はテレビで見たことがあったのですが、実際に立つと南極観測隊の歴史に感慨深くなりました。
南極のことを詳しくお伝えする前に、昭和基地と皆さんをつなぐ私の自己紹介をさせてください。私は、東京学芸大学大学院の修士課程に在籍しており、この51次隊では最年少の26歳です。
大学では地球電磁気学と物理教育を専門に学んでいますが、南極観測隊に派遣されている間は国立極地研究所に在籍していることになります。南極ではオーロラに代表される「宙空圏部門」の担当で、主にオーロラや地磁気、電離層のことなど、上空数十キロから数百キロの超高層大気の現象を観測しています。
オーロラなどの現象は太陽からやってくる粒子が関係しているので、太陽と地球の関係を知る1つの手掛かりとなります。そのため、極地方で越冬して観測する必要があるのです。
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